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ほんと気になるニュースってたえませんよね

築地が移転しなきゃいけない理由を今更ながらまとめてみた

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headlines.yahoo.co.jp

 

土壌汚染問題で揺れまくっている豊洲市場ですが、各方面の偉い人が盛り土をしてなかったことを知らなかった、と発言されていて「おいおい大丈夫か築地整備計画??」と思わずにはいられない今日この頃です。

で、豊洲市場の土壌汚染問題のニュースから築地移転計画にちょっと興味を持ったわけなんですが、そもそも築地市場が移転することになった理由知らないや俺、アハハ。というわけで築地市場がなぜ必要なのかその理由をいまさらながら調べてみました。大きく分けると3つ。

 

築地移転の理由その1:設備の老朽化

昭和10年の開場から75年以上が経過している築地市場は、施設の老朽化が進み、建物の一部が劣化により破損して落下するなど、安全性に多くの不安を抱えています。 

なぜ移転整備が必要なの?|東京都中央卸売市場

一般住宅で言えば、 築75年の建物はすでに古民家と言えるレベル。その下で仕事をする、というのはなんとも恐ろしい気もします。また、1981年に日本の耐震基準に大きな見直しが行われていますが、築地市場が営業を開始したのは昭和10年(1935年)で現在の建物に比べ地震に対する強度はとんでもなく低いと思われます。

ちなみに、2011年には売り場の屋根が劣化により落下し、近くにいた従業員に激突する事故も発生しており、結構深刻な問題になっているようです。

www.metro.tokyo.jp

築地移転の理由その2:作業スペース、駐車スペースの不足

1.駐車スペース不足により違法駐車パラダイス化

築地市場には過去、列車の引き込み線があり、列車による荷物搬入が主流でした。そのためトラックなどの車両を駐車するスペースが元々あまり用意されていないのです。そのため築地市場周辺は駐車違反車両が列をなしていることがままあり、交通への影響も指摘されています。

2.取り扱い量増加により商品の保管スペースが枯渇

築地市場で取り扱う商品の物量は、営業当初からぐんぐん増加。2005年には、日本一取り扱い量の多い市場となりました。(およそ2140トン)

で、朝搬入された商品が、置くところがなく、一旦市場の外に置かれて、スペースが開けば市場内に持ち込まれると言ったケースもあるようです。まさか魚介類とかはそういう扱いはしてないと思いますが、そんなんで鮮度を保てるのか?疑問ですよね。

床に所狭しと置かれた発泡スチロールの箱や、みかん箱の間をエレトラックに乗って縫い進む市場関係者の姿を映す築地のグルメ番組なんかもありますよね。

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築地移転理由その3:より収益のみ込める施設へのシフト

東京の観光スポットと聞かれたら築地市場を思い描く旅行者がいるほど観光客で賑わう築地市場、商業施設としての収益もあげているわけですが、もっと収益の上がる施設に利用してはどうか、という意見も上がっている模様。電車など公共交通機関期間の便よし、銀座などに近く立地条件抜群とくればそう考えるのもわかりますよね。例えば銀座4丁目から築地までは徒歩15分の距離。欲しがっている企業は多いんじゃないでしょうか。

まとめ

  1. 設備の老朽化
  2. スペースの枯渇
  3. より収益のみ込める施設の設置

というのが築地市場移転の大きな理由です。他にも衛生的によろしくない場所だからという意見もあります。

2007年、当時の東京都知事であった石原慎太郎氏が「築地市場にはアスベストが大量に存在しており清潔でない」と発言しています。

あそこは大量のアスベストが使われており、もっと現代的な機能的な清潔で危険でない施設に変えるべきだ。(2007年4月9日、3選を果たした翌日の会見で)

築地市場:豊洲移転をめぐる歴代都知事の発言を振り返る - 毎日新聞

しかし、築地はアスベスト、対する豊洲は土壌汚染と、どっちもどっちな感じなので移転理由としては後付けな感じがしますね。