ZATTAカフェ

ほんと気になるニュースってたえませんよね

ウノゼロが話題になる理由を海外サッカー事情から考えてみた

スポンサーリンク

大分トリニータが開幕3連勝らしいです。

headlines.yahoo.co.jp

住居が九州にある関係上、九州勢活躍のニュースはアンテナがいつも以上に働くのでこのニュース見ました。とはいえ大分勢の連勝は確かにうれしいんですが、J3リーグ開幕戦の試合結果とか全国区で話題になるようなものでも無いですよね。

どちらかというと2回続けてウノゼロ(1-0)で勝利したことがyahooニュースに載った理由と思われるんですが、サッカーを見るのは「ファンタジスタが放った華麗なシュートがドゴッ!とゴールに突き刺さる瞬間を見たいがため」、という攻撃的サッカーが好物のぼくには、ウノゼロ立った事がなぜ注目を浴びるのか良くわからない。両チーム得点多く取った方が楽しくない?と思う訳です。そこで今回の記事では、その理由について考えてみました。

Italia - Azerbaigian, le probabili formazioni di questa sera.
Italia - Azerbaigian, le probabili formazioni di questa sera. / NazionaleCalcio

皆がみんな乱打戦を望んでいるわけではないらしい

戦略はともかく華麗なシュートを見せてくれ!と日頃から攻撃サッカー重視でテレビを見ていますが、みんながみんなそんな思惑を持って試合を見ているわけではないらしくウノゼロな試合のとらえ方は人によって違うようです。

ウノゼロな状況が良いのか悪いのか、お国柄というか昔から伝統的に守り続けているプレースタイルによってとらえ方に違いがあるようです。サッカーの歴史が古いイタリア、イギリス、ドイツでウノゼロのとらえ方がどう変わるのかちょっと比較してみましょう。

イタリアサッカー(セリエA)におけるウノゼロ

イタリアではウノゼロで勝つことは物凄く絶賛されます。

というのも伝統的に守備を重んじるイタリアのサッカーでは失点が無いことがまず大前提で求められる。守りを固めつつ必要な得点を最小限の攻撃で獲得した1-0という試合結果はこの上なく素晴らしいものであると考えられています。この考え方は、ウノゼロの美学(la vittoria dell'uno a zero)とも呼ばれます。ただ現実問題としてウノゼロに計算して持っていくことは不可能に近いわけで、セリエAでもウノゼロ試合はかなり希少です。まぁ2点目取れるときは取るよねって話です。なので達成した日には大絶賛されます。

イギリスサッカー(プレミアリーグ)はウノゼロに興味なし

変わってイギリス。こちらはロングパスをゴール前に放り込んでフォワードが得点を決めることに重きを置いています。相手側の陣地にいるFWに的確にボールを放ってFWがシュートして得点する。インゴール付近にパスしてトライするラグビーに似たようなプレースタイルですね。イタリアサッカーが得意とするカウンター攻撃にやや似ていますが、守備をそこまで重視していない。被弾ゼロよりも華麗で美しいシュートの方が持てはやされます。で、結果ウノゼロに対して執着はない模様。

イタリアの守備重視サッカーをオカマ野郎と思っているドイツサッカー(ブンデスリーグ)ではウノゼロって何?な感じ

伝統的に攻撃重視。戦略など不要!グハハハハ。と笑っているかは不明ですが、とにかく攻撃だけやっときたいドイツは守備重視のイタリアサッカーは男らしくない、と考えている様です。そんなお国柄ですのでドイツサッカーで喜ばれるのはボコボコゴールを決め合う試合。まとめるとブンデスリーグにとってウノゼロであるかどうかはたいして話題にもならないし、ウノゼロなんかク〇って話です。

 

日本サッカーでウノゼロって言葉、使う必要ある?

 それでは日本ではどうでしょうか?今回の大分トリニータ連勝記事では負けた鹿児島ユナイテッドが考える敗因について述べられていました。端的に言うと微差で負けた、と語っているわけですが、ウノゼロという表現を使う意味あるんでしょうか?大分トリニータはイタリアサッカーの様に守備重視でカウンターが売り、という訳ではないので今回の1-0の2連続は得点力に乏しいチーム同氏が試合した結果、たまたま大分が1点決めた試合にすぎないと感じてますがどうでしょうか?そう考えるとウノゼロだったことをそこまで大々的に伝える意義もないのかな?と思います。

 

日本には伝統的なプレースタイルとか無いので、「ウノゼロの美学」、とか「ウノゼロなんてク〇」とか語る背景もないし、語る資格も無いように思いますし。

正直「(ウノゼロ)って言いたいだけでしょ?」って気がします。響きがなんかカッコイイので確かに言いたくなりますがwww