【リオ五輪】女子マラソンの代表有力候補は？選考基準をもとに考えてみた！

東京マラソン2011 / Kentaro Ohno

福士騒動はさておき女子マラソン代表選考はラストスパート

福士加代子選手の名古屋ウィメンズ2016エントリーに対して日本陸連が自粛を要請した件のその後。

陸連折れた！福士にリオ事実上“内定”で代表選考騒動収束へ／マラソン （サンケイスポーツ） - Yahoo!ニュース

ニュースソースでは、事実上の内定、と言及してあるものの、日本陸連側の対応が、「やめろ」から「やめて欲しいです」にニュアンスが変わっただけで、福士選手サイドの意向をお尋ねするだけに留まった模様。「結局のところどうなるの？内定なの？」とまだまだモヤモヤは消えませんが、選手側と選考側に存在する見えない壁に一石を投じたところに今回の騒動にもそれなりの意義があったのかもしれません。

前置きが長くなりましたが、リオ五輪の女子マラソン日本代表選考レースも名古屋ウィメンズを残すのみとなりました。選考基準をふまえ、有力候補について考えてみましたよ。

 リオ五輪のマラソン代表選手選考基準（女子の場合）

まずは、リオ五輪のマラソン日本代表選手の選考基準を見てみましょうか。 

 

□第 31 回オリンピック競技大会（2016／リオデジャネイロ）
マラソン代表選手選考要項

代表選手枠は3名（今回、補欠無し）。選考対象となる大会の結果により選ばれます。

選考に関わる公式大会は以下の4大会。

1. 世界陸上競技選手権大会（2015.8）
2. さいたま国際マラソン（2015.11）
3. 大阪国際女子マラソン（2016.1）
4. 名古屋ウィメンズマラソ（2016.3）

」選考での方法）

•  世界陸上のみ、上位8名に入賞した日本人選手の中で順位が一番高い人が内定。
• その他の試合は日本人上位3名が代表候補としてエントリーされる。つまりさいたま、大阪、名古屋の試合終了後に代表候補が9名エントリー、その中からリオ五輪での活躍が予想される2名を選出。

 大会結果が判明してすぐ「代表キターーー！」と叫べるのは実は世界陸上で上位入賞した場合のみ。候補者の中でも特に「日本陸連設定記録」なる走破タイムをクリアした選手が最優先で選ばれる仕組みとなっています。今回の選考における「日本陸連設定記録」は

2時間22分30秒

（データ採取期間:2014/4/1 - 2016.3.13）

で、現時点で達成しているのは福士加奈子選手のみ（2016大阪国際、2時間22分17秒）、という状況です。

 リオ五輪の女子マラソン日本代表の有力候補

世界陸上で7位入賞を果たした伊藤舞選手は内定をもらっているので確定。残り二人が誰になるかに注目が集まっていますが、 一人目の有力候補は当然福士加奈子選手。前述の通り、候補者の中でも日本陸連設定記録を達成した選手が最優先されるので、大阪国際マラソンの福士選手のタイムを超える選手がウィメンズで二人以上でた場合のみ落選、なので代表入りは限りなく濃厚です。ちなみに福士選手の記録は日本歴代7位。そう簡単には抜かれないタイムです。

女子マラソン 日本歴代30傑 - 陸上長距離大会結果＆歴代記録集

最有力候補、ほんとはウィメンズ2015で3位入賞した前田彩里さん、と言いたかったんですが、怪我のため惜しくも出場を断念。他に実業団ランナー、市民ランナーの方で有力候補に挙げられていて、参加の意向がある選手は

• 吉田香織 （2：28：43）
• 野口みずき(2014～公式記録なし）
• 岩出玲亜（2：27：12）
• 木﨑良子（2：25：50）
• 田中智美（2：26：57）

 の5名。（カッコ内は直近２年の自己ベストタイム）この5名が招待選手としてウィメンズに登場するのは間違いないでしょう。その中でも私は木﨑良子選手推しです。最近の自己ベストが一番早いこと、と2013年の名古屋ウィメンズでの優勝経験があり、慣れたコースであることも強みです。実は、シドニーオリンピックの金メダリストである野口みずき選手も名古屋ウィメンズの前身である大会「名古屋国際女子マラソン」での優勝経験があるものの2002年大会であり、やはり年齢的な遅れは否めないと考えます。

 なのでウィメンズは木﨑良子選手が２時間２５分ペースで制するのではないか、と考えています。もう一人は最近めきめきと実力付けてきた２１歳、岩出玲亜選手辺りが来るんじゃないでしょうか？

実はさいたま国際、大阪国際で日本人上位３名位に入った６名の内、福士加代子選手を除く５名の走破タイムが２時間２８分以上かかっていることから、ウィメンズで注目の木﨑選手どちらかが代表に選ばれそうな気がします。岩出選手個人的に好みなんですが、やはり技術面も考えると木﨑良子選手がまだまだ上手ですかね。

まとめ

「物足りなかった」とか「世界で通用する走りじゃない」駄々をこねる日本陸連のオリンピック選考基準はあいまいで困る！というのはオリンピックのたびに言われていることなんですが、今回の福士騒動に懲りて、よりわかりやすい選考をお願いしますよ陸連様。ということで、残りのリオ五輪の女子マラソン日本代表選手１名はタイムが早い人、で決めるべきだと思う訳です。そうなると木﨑良子選手一択かな、と思うんですがいかがですか？

【リオ五輪】女子マラソン日本代表３名

・伊藤舞

・福士加代子

・木﨑良子

とこのサイトでは予想します。