ZATTAカフェ

ほんと気になるニュースってたえませんよね

大人でもなるの?日本脳炎の予防接種の履歴を確認するには

スポンサーリンク

千葉県で日本脳炎発症事例が、というニュースがあったんですが大人でも発症するんでしょうか?予防接種受けたかどうか急に不安になってきました。今回は日本脳炎の原因や大人が発症するのか、予防接種を受けたか確認する方法があるのかちょっと調べてみました。

 

0歳児が日本脳炎 千葉県内25年ぶり | ちばとぴ ちばの耳より情報満載 千葉日報ウェブ

 

日本脳炎に感染する原因は?発症時の症状は?

日本脳炎は、日本脳炎ウイルスにより発生する疾病で、蚊を介して感染します。以前は子どもや高齢者に多くみられた病気です。突然の高熱、頭痛、嘔吐などで発病し、意識障害や麻痺等の神経系の障害を引き起こす病気で、後遺症を残すことや死に至ることもあります。

日本脳炎 |厚生労働省

 日本での感染源は主に豚、ウィルスの運び屋と言われているのは蚊です(主にコガタアカイエカ)。日本脳炎のウィルスを持った豚の血液を吸った蚊が人を刺した場合に感染。刺された人は2週間前後の潜伏期を経て発症。ウィルス性疾患の多くは対症療法となりますが、日本脳炎も同様で予防できないのが厄介です。ちなみに、人から人への感染事例は無く、例えば感染した人の血を吸った蚊が別の人に刺した場合でも感染することはないそうです。

一般に、日本脳炎ウイルスに感染した場合、およそ1000人に1人が日本脳炎を発症し、発症した方の20~40%が亡くなってしまうといわれています。また、生存者の45~70%に精神障害などの後遺症が残ってしまうといわれています。

日本脳炎 |厚生労働省

 日本脳炎発症者の2割が死に至る、生存しても4割に後遺症が残る、発症率は少ないものの発症してしまうと後遺症を残さず生存する確率は半分以下という事に。

 

実は毎年日本国内で発症している

千葉県内では25年ぶり、という事なんですが確かに発症のニュースはあまり聞きませんよねー。日本全体ではどの程度発生しているのかちょっと調べてみました。

毎年1000人規模で発症していた日本脳炎ですが1967年から積極的なワクチン接種が国内に呼びかけられた結果、劇的に減少。加えてコダカアカイエカの絶対数も年々減少していて日本脳炎に掛かる可能性は少なくなっています。但し発症者が0になったわけではなく、NID(国立感染症研究所)に調査結果によると、1999年から2013年の13年間での日本脳炎の発症患者数は累計で74人。平均すると毎年6人程度の発症は認められているようです。

大人でも発症するのか

過去の日本脳炎の発症事例をみると発症者は0歳だったり、70歳だったりと年齢によって発症するかどうかは関係ないようです。ということで大人でも感染します。20代、30代の発症事例が少ないことから体力的なところも関係するのかな?とかも思ったりしますがどうなんでしょうか。

データ参照元:http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/JEVMeeting.htm

自分が予防接種を受けたのか知りたい

前述のとおり、ワクチンの接種によって日本脳炎への発症確率は激減(厚生労働省によると7割から9割減らすことが出来る)するんですが、そもそも予防接種うけたっけ?と思う人もいるのではないでしょうか?

日本では予防接種に関する情報は公開されておらず、例えば母子手帳の様に、病院で手書きで書いてもらった記録でしか確認する方法がありません。又、日本脳炎の抗体が体内にあるかどうかを検査する方法もあるにはありますが一般の医療機関ではどの検査を行っていないことが多いです。

因みに日本脳炎の予防接種は1期、2期と2回に分けて行われますが、途中で接種が止まっている人については厚生労働省より摂取の案内文書が届いているはず。

 

実は小さいころに予防接種した人も大人になってからもう一度受けたほうがいいという話も

ということで予防接種を受けたかどうか知ることは結構難しいんですが、日本脳炎の予防接種は、子供の時に受けたとしても年齢とともに免疫が弱くなってくることが分かっていています。ですので、小さい頃受けたかどうか分からなくても大人になってから予防接種を受ける価値があると思います。とはいえ大人になってからの予防接種は自己負担なのでちょっと考えちゃいますよね。しかも自費診療は医者のさじ加減でワクチン料金が決められる訳で、ワクチン代プラスアルファが病院によって異なりますので費用に相場が無いです。事前に確認することをお勧めします。