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『蜜のあわれ』 あらすじとともに原作者、室生屑星の代表作をまとめてみた

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4月1日から公開される映画「蜜のあわれ」のあらすじと原作者である室生犀星の代表作についてまとめました。二階堂ふみちゃんは金魚役という事で話題を呼んでいるこの映画、他にも幽霊とか芥川龍之介とか登場するしコメディ?かと思いきや、金沢三文豪、室生犀星が原作の幻想小説。

アートアクアリウム展 ~札幌・金魚の灯
アートアクアリウム展 ~札幌・金魚の灯 / Kentaro Ohno

『 蜜のあわれ』あらすじは?

自分のことを「あたい」と呼び、まあるいお尻と愛嬌のある顔が愛くるしい赤子(二階堂ふみ)は、共に暮らす老作家(大杉漣)を「おじさま」と呼んで、かなりきわどいエロティックな会話を繰り返し、夜は身体をぴったりとくっ付けて一緒に眠る。 しかしなにやら様子がおかしい。赤子は普通の女とは何かが違う。 普通の人間には彼女の正体がわからず、野良猫には正体がバレてしまう。 そう、彼女はある時は女(ひと)、ある時は尾ひれをひらひらさせる真っ赤な金魚だったのです・・・。 そんな或る時、老作家への愛を募らせこの世へと蘇った幽霊のゆり子(真木よう子)が現れる。 老作家の友人・芥川龍之介(高良健吾)、金魚売りの男(永瀬正敏)が3人の行方を密かに見守る中、ある事件が起きて・・・。

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金魚の寿命は10年から15年と言われていますが、今回二階堂ふみさんが演じる金魚は3年子(3歳)なので、人間の寿命を80年と想定すると18歳くらいの設定ですかね?予告動画冒頭から赤いシーツが敷き詰められていて、大杉蓮さんと二階堂ふみさんが上半身まっぱ(に見える)。コ、コレはお色気シーン満載か?と期待したんですが、はい違いましたー(´・ω・`)金魚の赤とヒラヒラを表してるのね。二階堂ふみさんとお色気は昔からマッチしないと分かってましたよ、はい。

「ヒトと金魚と幽霊が織りなす艶やかで濃密な恋の物語」というキャッチコピーはあるものの、艶やかの部分はちょっと物足りないかも、と感じてます。まだ見てないけどねw もちろん二階堂ふみさん、真木よう子さんと大杉蓮さんの恋物語パートは面白そうです。恋人が幽霊だったなんて設定の作品は意外に多い気がしますが、金魚はかなりレアですよね。

原作者は金沢三文豪と呼ばれる室生犀星。金魚視点で物事を考えられる人はなかなかいねぇ!という事で彼のことが気になったのでちょっと調べてみました。

『蜜のあわれ』原作者、室生犀星とは?

室生犀星(本名:室生照道)

1889年8月1日ー1962年3月26日 没

石川県生まれ

小説家、詩人、俳人、童話作家

何とも仰々しい「犀星」という名前、本名では無くペンネームでした。

加賀藩の足軽頭だった父親と、家の家政婦さんの間に生まれた私生児だったようです。生まれて間もなく寺院に引き取られ、7歳にはその寺の住職室生真乗の養子に。んで室生照道を名乗るようになりました。

室生犀星を初めて名乗ったのは17歳の時。新聞に詩を投稿し初めて掲載される。その時からペンネームが「犀星」で、この日からビジネスでは室生犀星を名乗るように。

 

室生犀星の代表作をまとめてみた

作者活動50年の室生犀星は取り組んだジャンルも幅広く、詩集、小説、評論にとどまらず校歌なども手掛けていました。偏見はなはだしいかも知れませんが、やっぱり作家の本分は小説だと思うので小説に絞って代表作を上げてみます。とりあえずこれ読んどけば室生犀星は大体わかるんじゃないかなー。

(出版年順、数字は出版年を示す)

性に眼覚める頃 新潮社(1920)

幼年時代 金星堂(1922)

あにいもうと 角川文庫(1953)

杏つ子 新潮社(1957)

かげろうの日記遺文 講談社(1959)

蜜のあはれ 新潮社 (1959)

 

もっと詳しく室生犀星を知りたいなら軽井沢

軽井沢にあった彼の家は現在、室生犀星記念館として一般公開されています。映画公開に合わせて「蜜のあわれ」企画展もやってたり。4月の軽井沢はやや肌寒い気候ですので関東からおいでの際は3月に着てる服装位がちょうどいいと思いますよ。

所在地 石川県金沢市千日町3番22号
開館 2002年(平成14年)8月1日
運営 公益財団法人金沢文化振興財団


TEL:076-245-1108

9:30-17:00開館

入場料金:300円(一般)

 

www.kanazawa-museum.jp