アップル社製品の頭に「i」が付く理由は?ズムサタでiphone誕生秘話
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Steve Jobs (WIRED Japan - June,1997). / MIKI Yoshihito (´・ω・)
2月6日放送のズムサタで、公開間近の映画「スティーブジョブズ」の公開前レビューをやっとりました。亡くなってすでに4年が経過しているのが嘘のように、未だに世界に影響を与え続けているジョブズ氏、偉大すぎてもはや神格化してますよね。
さて、今回の映画の舞台は「世界が彼を知ることになる1984年マッキントッシュ発売のプレゼンのちょっと前」で、当時、彼が世界に与えた衝撃を自分でも味わいたかった!と思っていた私にはうってつけ、の映画だったので映画の情報はいろんなところから漁ってる状況です。海外では賛否が出ていることは知ってますが、そこは置いといてとにかく見たいと思ってます。で、ズムサタの映画レビューに至る、という話なんですが、今回見たズムサタでは、iphone誕生に関わる興味深い話も出ていたのでシェアしたいと思います。
映画「スティーブジョブズ」
配給:ユニバーサル
2016年2月12日 全世界放映
apple社製品付けられる「i」の意味は?
アップル製品の頭には「i」が付く、このルールは1998年の「i mac」登場から脈々と受け継がれています。iphoneしかり、ipadしかり。
1998年「i mac」発売時のジョブズ氏プレゼンによると、「i」の意味は、
・Internet (インターネット)
・Individual (個性的)
・Instruct (指示する、教える)
・Inform (情報を提供する)
・Inspire (ひらめきを与える)
その頃のパソコン関連商品の名前と言えば、その製品を識別できさえすればいいよ!程度のネーミングが多数。その中で、名前に製品としての意味を込めた「i mac」は今までに類を見ないシャレオツなネーミングだったわけです。(受けたかどうかは別として)
「i mac」が「mac man」になったかも知れなかったという驚愕の事実!
このプレゼンで、他社製品のネーミングはダサい!とまで明言しています。が、実はジョブズはそんな他社製品よりもっとダサダサなネーミングを考えていたようです。
その名は「macman(マックマン)」!!うん、アイマックと比べるとセンスが疑われますね(*´▽`*)
iMac(アイマック)とは、1998年5月11日のWWDC 1998でアップルが発表し、同年8月15日(日本語版は8月29日)に発売が開始されたパーソナルコンピュータ「Macintosh」のディスプレイ一体型デスクトップ機のシリーズに付けられた名称。
ジョブズ氏が日本への理解が深いことは良く知られていますが、ソニーの創業者の一人である盛田昭夫氏をリスペクトしていた事はご存知でしょうか?今でいうと鬼リスペクトという表現がピッタリするくらい傾倒していたようです。ジョブス氏は、ソニーが好きすぎて新型マック(i mac)は、ソニー製品をもじった製品名にしようと考えていたようです。で、当時世界を席巻していたソニーのポータブルオーディオプレーヤー「ウォークマン」が、もじる候補として選んだ、とこういう理由のようです。
「彼のロールモデルはソニーだった。コンシューマー製品を提供するコンシューマー企業だ。彼は、ソニーの成功は工業デザインと賢明な価格設定によるものと考えていた。彼はAppleでそれを強調した」(デューイ氏)
※ロールモデル:(ジョブスが)あの会社みたいにしたい!と憧れる実在の会社
もし、ここで「mac man」と命名されていた未来があったとすると、ipadやiphoneは、
padmanやphonemanとなっていたのかもしれません。恐ろしい未来です。私、機能重視のiphoneユーザーですが、多分phonemanなら買ってないです。
「i」をジョブス氏に勧めたケン・リーガル氏には惜しみない拍手を送りたい
で、発表直前に「man」はダサいから「i」を付ける方がいいよ、と提案したのが「ケン・シーガル氏」。imacのマーケティングにリーガル氏が参加していなかったら、ひょっとするとジョブズ氏の「macman」案が押し通されていたかもしれません。ということで、リーガル氏のおかげで現在のiphoneがあるといっても過言ではない、ん過言か?とはいえケン・リーガル氏には感謝。
まとめ
「i」を使う事に決めた理由は、マーケティングの理論から打ち出された結論ではあるのでしょうが、人の意見を聞いて最善策を見出すというジョブズ氏の英断も評価に値しますよね。アップル社の社長がワンマンじゃなくて良かった、とホッとしつつ、そもそもアップル社が生き残っていなかったでしょうね。リーガル氏が、ジョブズ氏についてコメントした文章を引用しこの記事を絞めようと思います。
彼は意見を持っている。それは何度も人を打ちのめし、蹴り倒すかもしれない。だからといって、彼は道理が通じなかったり、自分の意見を変えたりしないというのではない。熱く語られる意見に感じることがあれば、変えることもあるのだ。
「Think Simple ―アップルを生みだす熱狂的哲学」ケン・リーガル著より
あれ、結局ジョブズ氏すごいね!偉大だね!という落ちになってる?